ハウスクリーニング洗剤【プロが教える!】基礎知識はこれ!

こんにちは、安田です。さて今回は、ハウスクリーニングでとても重要な洗剤について【プロが教える!】基礎知識をご紹介したいと思います。

ハウスクリーニングのプロが教える洗剤の基礎知識

ハウスクリーニングでは、洗剤についての基礎的な知識はとても重要になってきます。お

客様の大切なお家のハウスクリーニングには必要不可欠です。

洗剤にはいろいろな種類があります。用途も多種多様で、液体、固体など製品形態で分類されていたり、使用する箇所で分類されていたりといろいろです。

皆さん、「PH」って聞いたことありませんか?学生時代に理科の時間に習って「聞いたことがある!」という方も多いと思います。

で今回は、そんな洗剤のPH(ペーハー)による分類についてご紹介させていただきます。

1、㏗(ペーハー)による洗剤の分類

洗剤についてよく「PH」というのは、「ペーハー」と呼び、水素イオン指数あるいは水素イオン濃度を示します。

数値としてはPH7が中性で、それよりも数値が小さければ酸性(0まで)、大きければアルカリ性(14まで)となります。

水素イオン濃度が高い洗剤は酸性洗剤です。そこで、酸性洗剤にどんなイメージをもっていらっしゃいますか?

「刺激が強い」「ヒリヒリする」「しみそう」…。などあると思います。

つまり、水素イオン濃度が高くなればなるほど、刺激性あるいは攻撃性が高い反応をする、またはそのポテンシャルを秘めている。

例えると「男性的」な性質が強くなります。

反対に、水素イオン濃度が低いとマイルドな反応を示す特徴があります。

例えると「女性的」な性質です。つまり、その洗剤のPH値がどの程度なのかによって、洗剤の性質はこれだけ大きく変わってくるのです。

このように、洗剤に含まれる水素イオンを、こうした単純化したイメージで捉えることは、洗剤について深く理解するために重要な要素です。

洗剤はPHの数値によって大きく次の3種類に分類されます。

上の表を見てわかるように、キッチン用のマジックリンなどはアルカリ性、水道水は中性、サンポールやレモン汁は酸性です。

1.アルカリ性洗剤

正確にはPH11~14のものは強アルカリ性洗剤(マジックリン)、8~11のものは弱アルカリ性洗剤(重曹など)と分類されます。

アルカリ性洗剤は油系(有機系)の汚れ落としに効果的です。

参考までにハウスクリーニングでの現場でも多くある素材の各種金属の耐アルカリ性を表に示してあります。

キッチンのレンジフードのフィルターなどでも使用されているアルミニウムや亜鉛などアルカリ性に弱い金属は、変色・腐食などの問題がわかります。

ステンレスはアルカリには強く安定しています。

2.中性洗剤

正確には、PH7が中性になりますが、PH6~8も中性洗剤(食器用洗剤など)に分類され、とくに家庭用洗剤としても最も幅広く利用されています。

主な理由としては次の3点が挙げられます。

  1. 環境負荷が低く、比較的安全で取り扱いが容易であるため(エコロジー)。
  2. 界面活性剤が進化し、中性でも油性汚れに対する洗浄効果が高くなり、一般的なアルカリ性洗剤に洗浄効果がかなり近づいてきたため。
  3. アルカリ性や酸性洗剤と比較してお家の設備(金属や石材など)への攻撃性が少なく、他の素材においても腐食や変色の問題が少ないため。

3.酸性洗剤

正確にはPH0~3のものは酸性洗剤(サンポールなど)、PH3~6は弱酸性洗剤(クエン酸など)に分類されます。

水垢や金属石けんなどの無機系の汚れ落としに効果を発揮する洗剤です。

酸性洗剤は無機酸と有機酸に分けられます。

  • 【無機酸】塩酸、硫酸、フッ酸、リン酸、スルファミン酸など
  • 【有機酸】クエン酸、酢酸、シュウ酸、ブルコン酸など

一般的に無機酸は攻撃性が高く、ハウスクリーニングの現場でも頑固な水垢汚れなどに使用しますが、素材を傷めてしまうデメリットがあります。

また強酸性洗剤の場合は、使用後にはアルカリ性洗剤で中和作業が必要になったりします。

有機酸はどちらかというとマイルドで素材を傷めにくいメリットがありますが、頑固な水垢汚れなどを落とすのが難しくなります。

以上が、PH値によるハウスクリーニングのプロが教える洗剤の基礎知識でした。参考にしていただければ幸いです。

洗剤についてわからないことやご質問がありましたら、僕までお気軽にご相談下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。