いつもお世話になっております、安田です。さて今回のブログは、匂いがとても気になるタバコ(ヤニ汚れ)について、ハウスクリーニング業者の立場からタバコ(ヤニ汚れ)の落とし方について解説します。
タバコのヤニ汚れって何なの?
タバコの汚れの事を、よく「ヤニ汚れ」というと思いますが、その正体というのはタバコに含まれるタールというものです。
タールはタバコの中に含まれる樹脂状の油性の物質で、主成分は樹脂酸と呼ばれる酸性の物質とエステル類という物質で構成されているそうです。
基本的に固まった油性の物質のため、食器用洗剤などに含まれる界面活性剤のみで落とすのは難しいとされています。
タバコ(ヤニ汚れ)を落とす2つの方法
タバコ(ヤニ汚れ)を落とす方法は、大まかに2つの方法があります。
- タバコ(ヤニ汚れ)に含まれる樹脂酸をアルカリ性の洗剤で中和して溶解する
- タバコ(ヤニ汚れ)の樹脂成分を有機溶剤(無水エタノールなど)で溶かす
1.アルカリ性の洗剤として、市販でも簡単に手に入るセスキ炭酸ソーダ(スプレータイプが楽)などでヤニ汚れが気になるところ(壁紙、物など)に吹きかけてしばらくしてからタオルなどで拭くと効果的です(重曹だとアルカリ度が低いためあまり効果がありません。)
ただし、樹脂酸はヤニ汚れの一部分の成分のため、アルカリ洗剤を使用しても完全には落ちきらないことがあります。
「汚れ落ちがイマイチだなぁ…」という場合は、アルカリ性の酸素系漂白剤(過炭酸Na)オキシクリーンなどを50℃くらいのお湯に溶かして漂白することもできます。
ただし、模様のある壁や物の材質によっては色が変色してしまう場合があるので注意が必要です。
ハウスクリーニングの現場でも、お家のタバコ(ヤニ汚れ)には、アルカリ性の洗剤を希釈したものをスプレーして使用したりします。
2.有機溶剤というのは、簡単に手に入るものだと薬局などに売っている無水エタノールや除光液などに含まれるアセトンなどがあります。
あとは、ハウスクリーニングの現場でも使うシール剥がしやマジックペンなどの落書き落としに使えるミカンの皮の成分リモネンというものがあります。
ただ、アセトンやリモネンは、プラスチックや壁紙の塗装なども一緒に溶かしてしまう場合があるので注意が必要です。
その点、一番使いやすいのが無水エタノールになります。よく公共施設の玄関に置いてある手洗い消毒用のスプレーがそれです!
有機溶剤としての溶解力は低めなんですが、壁紙などの塗装を溶かしにくいので安心して使えます(ただし、土壁や珪藻土などの特殊な壁は注意が必要です)。
揮発性があり、乾きやすく人体への影響も少ないのが魅力です。また、エタノールは防カビ効果もあるのでカビが気になるところに吹きかけておくのもおすすめです!
ただ、すでにカビが発生しているところは塩素系漂白剤などを使ってカビ菌をしっかり殺菌してからでないと効果が期待できません。
タバコ(ヤニ汚れ)の効果的な落とし方
タバコ(ヤニ汚れ)の固着状態によっては、1つの方法だけでは落とせない場合も十分ありえます。
まずは、素材に対しての影響が少ない2.無水エタノールを使用してタバコ(ヤニ汚れ)を落として、それでもなかなか落ちないタバコ(ヤニ汚れ)があった場合、1.アルカリ性の洗剤をうまく併用して頑固なタバコ(ヤニ汚れ)を撃退してみましょう。
とにもかくにもタバコ(ヤニ汚れ)には、アルカリ性の洗剤がとても効果的です。当店では環境に優しいコロイド洗剤を使用してタバコ(ヤニ汚れ)を落としたりしています。
あとは、気になるタバコ(ヤニ汚れ)の匂いについて!
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以上が、匂いが気になるタバコ(ヤニ汚れ)ハウスクリーニング業者が教える落とし方でした。
ただ、ハウスクリーニングの現場でもタバコの匂いについては取るのが難しく、消臭専門の業者さんがいるくらいなので一般の方にはなかなか難しいと思いますが、参考程度にしていただければ幸いです。